2014年12月6日土曜日

クーリングホール



グレイヴ シフトノブの底には、
7つのクーリングホールを設けてあります。
これらの深さは約40ミリあり、軽量化にも貢献しています。

このクーリングホール、
二次試作までは施していなかったのですが、
走行テストを6月から8月にかけて実施したこともあり、
特に高速走行時やパーキング時などにおいて、
シフトノブがかなりの高温になることから、
三次試作製作時に初めて施しました。

追加仕様だったので、コスト的な問題もありましたが、
本体のアクセントにもなりますし、そのまま採用する事にしました。
(装着後は、まったく見えませんが・・・)

この熱の問題は、アルミやジュラルミン、
あるいはチタン製などのシフトノブにおいて避けられない問題で、
国産スポーツカーの純正シフトノブにおいても、
その対応に苦慮したという話も耳にしました。

またカー用品店で購入できる汎用タイプの場合は、
内部に樹脂製のインナーが入っている場合が殆どで、
このインナーで断熱効果が期待できることから、
さほど大きな問題にはなり得ないと推察できます。
かれこれ20年近く前の話ではありますが、
当時勤務していたカー用品メーカーで、
アルミ素材のシフトノブをいくつかリリースしていましたが、
熱に関してのクレームは無かったと記憶しています。

グレイヴ シフトノブの場合、
まず握りやすさからアプローチしたので、
一般的なスティックタイプ(直径33mm〜36mm)のシフトノブに比べて、
若干細め(直径32mm)になっています。
これにより、この熱の問題はより顕著に表れ、
上記の通り対応に苦慮してきましたが、その熱により、
「クルマの鼓動を感じているような気になる」
といった感想をお聞きした時、
いくらかの安堵とともに、観点、感想は十人十色だと思った次第です。






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